心理的ご褒美

どうにもこうにもダメだと、そんなときは、もう泣き落とししかありません。こういう非常時のためにも普段から強めておきたいのが同僚との絆。押し付けがましい態度で頼んでは、相手もいい気持ちで手伝ってくれません。けれども、頼むときはあくまでお願いしているということを忘れずに。「あの時は助けてあげたよね、だから今回は助けてよ」と、相手の心理的負債を利用するのです。

困ったときはお互い様という状況をあらかじめ作っておくのです。自らまいた種だったり、自分が怠けていたせいで残業になったとしても、自業自得だと思われるだけです。しかし、自分勝手な泣き落とし逆効果になることがあります。誰だって残業はしたくはありません。

貸しのある相手に残業を打診してみるのもいいでしょう。「仕方ないな、だったらやってやるか」と相手の背中を押すためには、どのような方法が有効でしょうか。自分の弱さを相手にアピールすることは、自己呈示の一つでビジネス心理学で「哀願」と呼ばれています。残業を手伝った分の対価があれば、同僚も重い腰を上げてくれるでしょうし、そのご褒美分の働きをしてくれるでしょう。

本当に困っている状況にある弱い人間を見ると、手を差し伸べなくてはならないという気持ちになるものです。助けてくれた見返りに、お酒や食事をおごる、またはちょっとバイト代を出す。相手には負い目がありますから「しょうがないな」という気持ちになります。そのためにも、同僚が困っていたら、普段から積極的に手伝うようにして、見返りを要求し合わない信頼関係を築くことを心がけましょう。